【起立性調節障害と排泄育児の深い関係 】

コラム

思春期の不調は0歳からの“土台作り”で防げる

みなさんは、「起立性調節障害」をご存知ですか?
キーワードとして聞いたことがある人は多いのではないかと思います。

近年、思春期の子どもたちに急増している「起立性調節障害」。
起立性調節障害(OD)とは、自律神経の働きが乱れることによって、
朝起きられない・立ちくらみ・頭痛・倦怠感などの症状が出る思春期特有の身体の不調です。

特に小学校高学年から中学生の女子に多く、不登校の原因の一つとも言われています。
ストレスや生活リズムの乱れ、腸内環境の悪化などが影響し、
自律神経のバランスが崩れることで起こります。
薬だけでは改善が難しく、生活習慣の見直しが根本改善につながるとされています。
この身体的な不調が原因で不登校になる子どもたちが増えているのです。

しかし、これを「体質だから仕方ない」「ストレスのせい」
「病気なのだから向き合おう」と当事者をある種の腫れ物に触るように対応している親が多いのも事実。
もちろん当事者の親ともなれば、苦労は絶えないと思います。

しかし私は、起立性調節障害は誰もがなることのある病気であり、
だからこそ、誰でも回避できる病気であるとも思うのです。
起立性調節障害の原因は、乳幼児期の「排泄育児」と深くつながっていると私は考えています。

起立性調節障害(OD)の現状

冒頭でも少しお話をしましたが、
起立性調節障害(OD)は10代の5人に1人が発症していると言われています。
特に女子は男子の1.5~2倍の発症率で、体質や遺伝的傾向もあります。
不登校の子どもの約30〜40%が、実はこの起立性調節障害が原因だと言われています。
(※日本小児心身医学会データより)

自律神経の乱れが原因であり、薬だけでは治らず、あくまで「症状への対処」でしかない。
さらに、コロナ禍以降、子どもたちの運動不足や生活リズムの乱れ、
ストレス増加が加速し、この数値は年々増加傾向にあります。

なぜ今、子どもたちの「自律神経」が壊れているのか?

自律神経は「交感神経(活動モード)」と「副交感神経(リラックスモード)」の
バランスで成り立っています。

しかし、今の子どもたちは…
✅ 夜遅くまでスマホやゲーム
✅ 栄養バランスの崩れた(偏った)食事
✅ 外遊びや運動の機会の減少
✅ ストレスフルな日常生活

これにより、自律神経が常に「交感神経優位(緊張モード)」になりっぱなし。
その結果、朝起きられない、立ちくらみ、頭痛、倦怠感などの症状が出てしまうのです。

でも、実は「自律神経の土台作り」は0歳から始まっています。
ここで、kuccaが提唱してきた「排泄育児」が大きく関わってきます。

赤ちゃんの頃から
✅ しっかりと快・不快の感覚を育てる
✅ 育ちうる脳の順序で育っている
✅ 自然な生活リズム(早寝早起き)を整える

これを徹底することで、「自律神経の基盤」が整います。
つまり、、、排泄の自立で培った道のりそのものが
「自律神経の基盤」を作っているのです。

赤ちゃんの排泄サインに丁寧に寄り添うことで身体の感覚を育てることも、
自律神経の安定につながります。

今、子どもたちのカラダの「土台」は、ぐにゃぐにゃになっている

kuccaがずっとずっと伝えてきた、
✅ 生活リズム(早寝早起き)
✅ 食事
✅ 運動
これこそが、「人として生きる基本」です。

でも、現代の子どもたちは
❌ 年がら年中スマホ
❌ 夜ふかし
❌ 偏った食事
❌ 外遊び不足
これによって、身体の土台がぐにゃぐにゃの状態になっています。

「自律神経」を整え直す唯一の方法は、0歳からの日々の土台作り

思春期になってから「生活リズムを整えよう」と言っても、もう遅いんです。
これは私の体感ですが、小学3年生くらいまでには整えていきたい。
それ以降に始めても遅いと思っています。
なぜなら、自律神経の基盤は0歳から6歳までの幼少期にほぼ完成するといわれているから。

だからこそ、kuccaがずっと提唱してきた「排泄育児」が、
思春期の不調を防ぐ「本質」にも、つながっているんです。

でも、もう6歳以上と嘆くことはないです。
どんな方でもゼロベースでは無いはずです。あきらめず、もう今日から覚悟を決めて改善していければ、間に合います!!

今からでも遅くない! 今できること!!

  1. 生活リズムの徹底(早寝早起き)
    👉 21時半までには寝る
    👉 朝は必ず太陽の光を浴びる
    👉 スマホなどのスクリーンタイムを減らす
  2. 腸内環境を整える食事
    👉 発酵食品や食物繊維を意識した食事
    👉 「偏った良さ」も危険。中庸バランスを心がける
    👉 親子で一緒に食事を楽しむ
    👉 ゆっくりよく噛む
  3. 適度な運動
    👉 朝散歩や軽いストレッチ
    👉 子どもと一緒にカラダを動かす

排泄育児で培った土台は、思春期の身体と体を守る最強の予防策となります。
排泄の自立だけにとどまらない、「快・不快の感覚」をずっと大切にしていく。
これこそが、これから迎える10歳の心と身体の健康につながっています。

すでに思春期で「起立性調節障害」になってしまった子には?

私が起立性調節障害について調べていて感じたのは…

✔️ 「体が思うように動かない」ことから、心(メンタル)にも影響しやすく、レジリエンス力(折れない心)や思考のクセとも深く関係しているのではないか。

✔️ そして、起立性調節障害から回復できる子には、「共感し、理解してくれる友達」の存在が大きいのではないか。

起立性調節障害から立ち直った女の子が作った映画「今日も明日も負け犬。」
という映画を観たのですが、
その中で起立性調節障害になった彼女が回復できた理由として、
以下の4つにポイントがあるのではないかと私は思いました。

私が思う大事なポイント4つ👇

✅ 規則正しい生活
 生活リズムの徹底(kuccaの肝)→自律神経を整える基本
✅ 共感し合える友達の存在
 「一人じゃない」と思える安心感
✅ 目的・目標を持つこと
 「〇〇のために体調を整えたい」という動機が回復力を高める
✅ 「適度に手を抜くこと」を許したこと
 「頑張りすぎる子ほど、倒れる」という事実
私自身、起立性調節障害になる子には「真面目で突き詰めすぎる子」が多いと感じています。

この4つのがあったからこそ、彼女は前に進めたんじゃないかと感じました。

起立性調節障害から学んだ“本当に幸せになるための4つの力”

〇kuccaが伝えたいこと 
  1. 規則正しい生活(早寝早起き・排泄) 
  2. 友達の存在(共感・共有)
  3. 適度な不真面目さ(手を抜く勇気)
  4. 目標や目的
〇起立性調節障害の回復のカギ
  • 自律神経の安定
  • 安心感・自己肯定感
  • 頑張りすぎ防止
  • 前に進む力

これがあれば、起立性調節障害の予防だけじゃなく、
人生全体において“幸せ体質”になれるとも思っています。

10代の脳(思春期の脳)は、想像以上にとても繊細で敏感。
でもだからこそ、腫れ物に触るようにやさしく向き合うのではなく、
しっかりと生き抜く力を付ける。その前に土台をつくる。
これが大事だと思います。

だからこそ、kuccaの理念こそが、今の時代大事になってくるんだと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました