【10歳の扉の重要性をBeingから捉える】

コラム

「beingから捉える子育て」

「子どもの自己肯定感を育てたい」
「思春期に入る前に、心の土台をしっかり作りたい」
そんな想いを持つママたちがこのサロンに集まってくれたと思います。
そんなみんなにこそ、知ってほしいのがkuccaがとてつもなく大切にしている「being」という考え方です。

既にkuccaの学びを経ている方は、充分ご存知かもしれませんが、
やっぱりここはしっかりと理解してもらいたいところ。
特に思春期には大事なキーワードになることこの上ないので、
改めて見直しも含め、読んでいただければと思います。

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そもそも「being」とはなにか?

kuccaでは、「being」とはその子自身の存在そのものを指します。

【kuccaが定義するbeing】

✅ ありのままの自分
✅ 結果ではなく、プロセスに価値を見出せる力
✅ たとえ失敗しても、自分の価値が揺るがない確かなもの
✅ 自分の人格そのもの

まずは定義をしっかりと落とし込んでください。
性格とかそういうレベルのモノじゃありません。
良いとか悪いとか評価に値するものではないということです。

このbeingをしっかりと自分に根付かせていくことが
思春期に向けて大事になってくるわけです。

なぜ思春期にこの「being」が必要なのか?

思春期になると、子どもたちは「外からの評価(doing)」に意識が向きやすくなります。
もちろんこれは成長の過程で大事なことでもあるので、避けるべきことではありません。
しかし、外からの評価(doing)だけで自分を確立することは、以後の自分形成において害になることは間違いありません。

例えば、
「テストで100点取れたから褒められる」
「運動会で1位になれたからすごい」
「友達に好かれるから価値がある」

この「結果でしか自分の価値を感じられない状態」では、
思春期特有の自信喪失や心の不安定さにつながりやすくなります。

でも、kuccaが大切にしている「being(ありのままの自分)」の感覚を持っている子は、
結果に振り回されず、自分の軸をしっかり持つことができるんです。

エリクソンの発達心理段階でも証明されている

発達心理学者エリクソンは、5歳から12歳の時期は「勤勉性 vs 劣等感」の段階にあるとしています。
この時期に大切なのは、「結果」よりも「努力したプロセスそのもの」に価値を見出し、
「自分はできるんだ!」という感覚を積み重ねること。

80点の子より、50点の子の方が自己肯定感が育つ理由

ここで、「結果」ではなく「プロセス」から捉えるbeing的な見方をお伝えします。

【ケース①】
自分の力以上の努力をせず、80点を取れた子
→ 一見「優秀」には見えますが、「自分は努力しなくても大丈夫」という感覚が染みついてしまう。自分そのもの=beingが高いように思えますが、実はこのbeingはとても不安定なものです。

【ケース②】
最初は30点だったけど、努力して50点になった子
→ 結果は50点でも、
・「やればできる!」という経験
・ 「あ、こうやれば点数が上がるんだ」という学び
・ 「できた!」という達成感

これこそが「自己肯定感の根っこ」になるんです。
つまり、「何ができたか」よりも「どんな過程を踏んだか」に価値を見出せる子が、思春期に強いといえます。

beingはどうやって育てるのか?

  1. 「できた!」の小さな成功体験を積み重ねる
    ✅ 「1回でできなくてOK」
    ✅ 「失敗しても、チャレンジしたことに価値があるよ」
    ✅ 「できなかったことが、昨日より少しできるようになったね!」こうやって、「行動そのもの」に価値を見出す声かけをすることで、
    子どもは「結果」より「プロセス」を大切にする思考に変わっていきます。
  2. 親が「評価」ではなく「存在そのもの」を受け止める
    例えば、テストで50点だった時でも、
    「50点でも頑張ったことがすごいね!」
    「間違えたところも、次にチャレンジするための宝だね」
    「あなたは結果に関係なく、すごく素敵な人だよ」結果の良し悪しではなく、その子の「ありのままの存在」を大切にする声かけが、自己肯定感の根っこを育てます。
  3. 失敗や「できないこと」を受け入れさせる
    今の時代、SNSや学校で「優秀な子」や「完璧な姿」を見せつけられ、子どもたちは「失敗すること=ダメな自分」と思いがち。でも、「できなくてもいい」「失敗しても大丈夫」という感覚を持てる子は、レジリエンス力(折れない心)も強くなるんです。

思春期で心が折れない子に育つために

〇Doing(結果重視型)

  • テストで100点取ったから褒める   
  • 1位になったから価値がある   
  • 親や先生の評価で自信を持つ   

〇Being(プロセス重視型)

  • 30点から50点になった努力を褒める
  • 挑戦したこと自体を評価する
  • 自分の頑張りを自分で認める

「今、うちの子、結果ばかり気にしているかも…」と思ったママへ
5歳から10歳のこの時期は、「結果」で子どもを見ないことが何よりも大事。

✔️排泄や食事などの生活リズムを整える(kuccaの排泄育児がここで生きる)
✔️小さな「できた!」を積み重ねる
✔️「結果じゃなくて、努力したことが素晴らしいよ」と伝える

思春期になった時に「心が折れない子」にするために、今から「beingの土台作り」を始めましょう!

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